2021/02/16
人の生命活動の原動力は12本の気の流れです。
生体は様々な化学反応によってエネルギー交換や物質交換を行って成立しています。
しかしこの無数の化学反応を一つの生命体まで有機的・総合的にまとめ上げているのは何か、その仕組みはよく分かっていません。
つまり何故生きているのか、分かっていないのです。
化学反応をいくら集大成しても生命にはならないのです。
無数の化学反応をしている数十兆という細胞を一個の人にしているものが何か分かっていないのです。
神とでもいうのでしょうか。
私が継承したこの医学は「素問・霊枢」という医学書に基づいたものです。
この医書は「易経」という自然哲学・人倫書の一部です。
「易経」の編纂はおよそ3500年前の中国と考えられてきました。
しかし1991年に発見された5300年前の古代人の冷凍ミイラ「アイスマン」の身体に刺青があったことが発見されたことで、この医学の誕生が古代中国ではないらしいという考えが出てきたのです。
なぜならこの刺青が「素問・霊枢」に記載されているツボの位置であったからです。
つまり現在鍼灸と呼ばれている医学の概念が5300年前にすでに存在していたと考えられるのです。
次回へ続く